空き家管理

こんなお悩みありませんか？

親から相続した家なので、手放したくないが、遠くて管理ができない！
長期入院・介護施設入居で、家を管理する人がいない！
遠方に転勤・転居したため、長期不在になるので管理してほしい！
庭の手入れをしていないので、草の繁茂や樹枝の越境が心配！
家が傷むのを防止したい！　など

人口減少や団塊世代の急速な相続により空き家が増え、更に管理ができない空き家が増えています。

空き家が管理できないと急速に劣化が進み、廃墟と化し、倒壊などのリスクを抱えることになってしまいます。

空き家は放置しておくと、次のような社会的問題を発生させます。

地域景観の悪化
害虫の発生、野良猫・野良犬などの集中、不法投棄などによる生活環境の変化
建物や屏等の倒壊、屋根材・外壁材等の飛散・落下
隣接地への草の浸入や樹枝の越境
火災の発生
犯罪の発生・誘発
不審者の不法滞在

空家等対策の推進に関する特別措置法

「空家等対策の推進に関する特別措置法（以下、「空家法」という。）」は、適切な管理が行われていない空き家が防災、衛生、景観等の地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしている現状を鑑み、地域住民の生命・身体・財産の保護、生活環境の保全、空き家等の活用のため対応が必要との趣旨で制定されました。
空家法では、地域に深刻な影響を与える危険な空き家を「特定空家」として指定することができます。特定空家に指定される可能性のある空き家は以下のような空き家です。

そのまま放置すれば、倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態の空き家
著しく衛生上有害となるおそれのある状態の空き家
適切な管理が行われないことにより、著しく景観を損なっている状態の空き家
その他周辺の生活環境の保全を図るために、放置することが不適切である状態の空き家
近隣に影響を及ぼし早急な処理が必要な空き家

特定空家に指定されてしまうと、空き家の管理改善に対する指導や助言が行われます。
これらに従わず、空き家の管理がまったく改善されない場合、固定資産税・都市計画税の特例課税が適用除外になってしまいます。
これでも改善しない場合、50万円以下の罰則や、最終的には行政代執行による解体となります。
特定空家に指定されないようにするには、空き家を適切に管理しておくことが必要です。

特定空家に対する税制措置

特定空家に指定された建物に係る敷地について、固定資産税等の住宅用地特例の対象から除外されます。これは、固定資産税の軽減措置を理由にして、不要な空き家を撤去せずに残しておく状態を改善するためです。

区分	面積区分	特例による課税標準額
区分	面積区分	固定資産税	都市計画税
小規模住宅用地	200㎡以下の部分	価格×１/６	価格×１/３
		↓ 適用除外

※適用除外の税金を納めるのは、特定空家に指定された翌年からです。

空き家の管理の重要性

ポストなどに郵便物が貯まると、空き巣などの被害に合う確率が高くなります。
家屋は密閉状態が続くと湿気が充満して、畳・家具・内装材の膨れ・剥がれ、カビ・ダニ等の発生の原因になります。
また、庭木、雑草が伸び放題になると、害虫の発生等、近隣住民の迷惑にもなるため最低限の管理は必須です。
地域行政も空き家の適切な管理を厳しく指導する傾向にあり、未管理の空き家は将来減税撤廃も考えられています。
空き家を適切に管理することは、将来、売却・賃貸等をするときに、より高い評価を得ることに繋がります。